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2006年6月
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28 Apr 〈食品の表示について〉 松浦智紀です。 とても長文です〜佐野さん一生懸命書くので〜飽きずに〜読んでくださいね! お子さん連れで、来ていただいてとてもうれしかったです。佐野さんの最初の質問に答えられたかわからないですが・・・メールのご質問に私の知っている範囲内でお答えいたします〜 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○○産というのは、過去「書いたほうがいい」という程度のものでしたが、今は強制力があって必ず 野菜等について○○産と書かなければなりません。 大豆、大豆製品については特別で、(ある代議士の力も大きかったと聞くが)国産の大豆は、国内流通量のほんの数%しかなくて、それについて原産地表示をしたら混乱を招くなどという理由から、大豆はかなり優遇(?)されていました。 原産地表示も、国産表示も・・・でも、つい先日の新聞にも載っていましたが、これから「国産大豆使用」と書く商品は国産大豆を100%使用したものに限ると変わるようです。(今現在は違うのです!)(裏話はまだありますが、次に行きます〜) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 遺伝子組み換えの表示に関しては遺伝子組み換えの混入が5%以下の場合には遺伝子組み換え使用と表示しなくてもいいことになっています。 1)遺伝子組み換え 2)遺伝子組み換え不分別 の両者を使用している場合には表示しなければなりませんが、今日本に入ってきている遺伝子組み換え食品大豆、菜種、綿、コーンなど。 大豆は優遇措置があるし、他のものも、油にすることでたんぱく質の溶質はないとも判断されるし、加工してしまうと検査してもわからないなど・・・で表示しなくてもいいのです。表示だけ見るとほとんど遺伝子組み換えのものはないように見えますよね。 アメリカは遺伝子組み換え作物を世界で一番作っています。大豆は作付面積の50%以上。その大豆を一番消費するのはアメリカではなくて、なんと日本です。その内訳の殆どは、飼料、油です。ほら、全部油になるものでしょ。(大豆油、菜種油、綿実油、コーン油) 話を戻して、遺伝子組み換えでない と言う表示はしなくてもいいのですが、みんな、アピールするために書いてると思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 無農薬や無化学肥料表示に関しては、今は使用が禁止されています。減農薬や、少農薬、減化学肥料などそれに類似するものは全てだめです。野菜や、商品のラベルに書いてもいけません。 その理由は・・・お国のことですが、「無農薬」「減農薬」という基準が無く、私の経験でもありますが「無農薬」と言いながら除草剤を使う、除草剤は農薬じゃないから無農薬だと言い張る・・・国の基準が無いからべつに裁かれないそんな状況でした。 それに「無農薬」というのは残留農薬が無いと誤認をあたえるとか、消費者に優良誤認を与えると言う理由でなくなったようです。(表示はPOPも含めてだめですが、口頭で「無農薬」ということはOKです) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ それに変わって「特別栽培農産物」なるものが出てきました。今年の2月だったかな?また改正されたのですが、当地比(都道府県ごとに例えばキャベツ栽培の基準となる農薬散布回数、化学肥料窒素成分を示したものの比)で農薬・化学肥料5割以下の使用のものを言います。 京都の例を出しますね。例えば露地の賀茂茄子農薬使用33回窒素成分124.5kg/10a ですから、http://www.pref.kyoto.jp/shoku-kawaraban/chie/hyoji/shokuhin/other/tokubetsu/list.html(京の食安心かわら版←私には意味不明)農薬使用が16回窒素成分が62.25kg/10a以下なら「特別栽培農産物」と表示できます。 この表示をする場合には他にいくつか制約のようなことがあって野菜には必ず何回使用と書いてあるはずです。 農薬についても・・・いろいろあります同じ一回でも散布濃度、時期、毒性など・・・またの機会に書きますね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 有機栽培や、有機農産物、オーガニックという言葉は「有機JAS法」にのっとった、栽培方法を行い、第三者の認定期間によって認可された圃場で栽培された農産物を言います。(ややこしいかな?) この有機JAS法には、認められている農薬や、化学肥料がありますから、有機=無農薬ではありません。 でも、秋場さんも有機JASの認証を受けています。(念のため秋場さんは農薬・化学肥料も・有機肥料も一切施用しません) それに有機と言う言葉、もともとは有機的な繋がりなどという意味から使われたのがはじめだと思います。(人と人、大自然のミクロからマクロの繋がり) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 普通栽培と言うのは、農薬化学肥料に別にこだわらず、使って栽培されたものです。慣行栽培ともいいます。 別に定義なんか無いと思いますが、日本の99%くらいはこの普通栽培でしょうから 現代の「普通」はこっちなんですよね。きっと。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 自然農法は・・・もともと自然農法という言葉を使ったのは、「故人 岡田茂吉さん」「 福岡正信さん」のお二人だと思います。岡田さんは昭和10年に提唱。福岡さんは存じ上げません。 自然農法という説明は、長くなるのでまた書きます〜答えになっていたかな? 意味分かりました? 表示の問題は毎年のようにお国のほうで ころころころころころころ 変わるのでこっちは迷惑です。私の場合「秋場さんのお豆」でいいとおもってますから。ではでは。 28 Apr 〈遺伝子組換えについて〉その1 佐野さん みなさんへ 京都の細井です。 〜〜 大豆のはなし 〜〜 約95%が輸入。 輸送中に、虫がつくのを防ぐ為に、収穫後にも農薬が散布される。「米国で栽培される大豆の9割が遺伝子組換え。米国からの輸入の8割は、遺伝子組換えと考えられる。その大豆の大半は、食用油やしょうゆの原料、家畜の餌に利用されている。」<2005年4月5日毎日新聞より> Q 今までの品種改良と遺伝子組換えとの違いは? A 品種改良は、花粉とめしべを自然に交配させる方法によって行われていた。植物の基本であり設計図である遺伝子には、なんら手を加えていない。遺伝子組換えは、細菌や動物、昆虫など全く種の違う遺伝子を植物に組み入れる、自然界で起こり得ない技術。大豆を植えて、雑草を枯らす為に除草剤をまくと、大豆まで枯らしてしまう。そこで、遺伝子組換えによって、特定の除草剤をかけても枯れない遺伝子組換え大豆を開発した。 Q 誰が開発したのか? A アメリカのモンサントという農薬製造販売メーカーなど。減農薬志向が強まる中で、農薬の売上が伸び悩むのを懸念して開発した。特定の除草剤に枯れない遺伝子組換え大豆とその除草剤をセットで販売し2重に利益を得ている。 Q 健康への影響は? A 安全性が十分確認されていないので、影響がでる可能性がある。実際の所どうなるかわかっていないので、消費者は、モルモット状態。医薬品の新商品は、長い間動物に与え、人間に投与され、効果と安全性が確認されて市場に出る。食品は、医薬品と違って、不特定多数の人が食べるので、医薬品以上に安全性を確認が必要なはず。 Q 厚生省が遺伝子組換え大豆の安全性を認めたのはなぜ? A 米国からの圧力と、日本の食用油、醤油、味噌の大手メーカーは、原料を輸入大豆に頼っており、製造が困難になるので、国内企業を保護する意味でも、厚生省は、安全と判断せざるをえない状態だった。 Q 環境への影響は? A 生態系は少なからず破壊される。自然界にない作物を植えると、その周辺の作物も変化する可能性がある。 Q 遺伝子組換え大豆を食べないようにする方法は? A 国産の大豆を選ぶ。表示義務があるのは、全原材料中重量で、上位3品目でかつ食品中に占める割合が5%以上の場合のみ。よって、輸入時に、不可抗力での混入率が5%まで認められている!5%まで混入しても「遺伝子組換え大豆不使用」と表示できる。「不使用表示」だから決して0%でない。ヨーロッパでは、1%以上で、使用表示が必要。非組換えと表示ができるのは、0.1%以下。日本の基準は甘い。 参考文献「知っておきたい 遺伝子組換え食品の知識」天笠啓祐 日本実業出版社 2000.8「だれにもわかる遺伝子組換え食品Q&A 」渡辺雄二 青木書店 1997.3 20 May 〈遺伝子組換えについて〉その2 こんにちは。綾部の水田です。 「数年前遺伝子組み換えされたお米を栽培している生産者がいて、反発した有志の生産者が自分のトラクターで青刈りしてつぶしたことがありましたよね?(はっきりしたこと憶えてないんですけどそうですよね。水田さん〜」と松浦さんから質問されましたが、 確か、滋賀かどっかであったような気がしますが、はっきり憶えてません。でも、公には遺伝子組み換えのものは流通してないかもしれませんが、世界中を旅する種のこと、実際はどうなのかなあ? 長野にある、自然農法国際開発研究センターから毎年、種を購入するのですが、今年は種のカタログにこんなことが書いてありました。 〜トウモロコシは風媒花(花粉は数km飛散)であり、飼料用トウモロコシに由来する遺伝子組み換え(GM)花粉による種子汚染については、抜本的な解決が見出されそうにないことから、これ以上の品種維持は困難と判断し種子の頒布を終了致しました。〜 トウモロコシに関しては、すでにGMのものと交雑してしまって、日本中に広まっているのでしょうね。白インゲンにしろ、いろんなダイエットや健康法にしろ、健康によい(かもしれない)ものを求めることに、日本人(だけではないのかもしれませんが)は、張り切る民族ですね。でも、遺伝子組み換え作物とか、六ヶ所の再処理施設とか、危険(であるだろう)ことを遠ざけるのは苦手なんですかね。 09 May 〈白いんげんと糖尿病〉 都間ひとみです。 今、お騒がせの白いんげんについて、私の勤めている高雄病院のドクターから聞いたことを報告しますね。 白いんげんは炭水化物の吸収を70パーセントをカットするとか炭水化物が脂肪にかわるのを防ぐとか、いろいろ言われていますが、医学界では、炭水化物の吸収を遅延させるといわれているそうです。つまり、血糖が急激に上昇するのを防ぎます。これは、糖尿病の人にとって、とても大切なことで、食後2時間後の血糖の数値を200以下(正常だと100〜120以下)に保つために多くの方が薬を常用しておられます。200以上が続くと、心筋梗塞や脳梗塞をおこすリスクが高まるからです。 食事療法に力をそそいでいるうちの病院でなぜ、白いんげんのことが話題にもあがってこないのか?と疑問に思っていましたら、白いんげんについての、エビデンスがないということ。それはすなわち、治療法としてではなく、医学界では一健康食品としてみているということでしょう。 アメリカでは、すでに治療に使われていると言う話もありますが、アメリカ糖尿病学会では現在、まったく話題になっていませんので不確かです。実験も、ネズミを使った段階でしか行われていないそうです。 自分で血液検査をして調べてみようと思いましたが、糖尿病でない私の血液で調べても、値の変化がわからず、糖尿病の方の血液で調べなければなりません。うちで、糖尿病治療にあたっているDRが糖尿病なのですが、私の話をあまりのも冷静に冷めたように聞いていたので、白いんげんを食べてみないかという話がもち出せませんでした。それで、昨日までは私も、お豆で人が救われるのかもーと興奮していましたが、一気に冷静になってしまいました。 ながなが書きましたが、つまり効果はあるだろうけど、立証はされていないということです。白いんげん、銀手亡は、やっぱりおいしく頂くのがいちばん。 15 May 〈京都一のお弁当〉 千晶です。 ほとんど食べ歩いたりしていないわたしが書くことなので、まったくの独断と偏見ですが、京都府庁近くの第二日赤前で売っている精進弁当は、すばらしくおいしい。京都一と言ってしまいたい。 かつて彌光庵で勤めていたわかこさんが一日30食だけつくってパラソルの下で売っています。なんと1食500円です。わたしが思うに、750円にしなくちゃ、やってけないと思うので、何度もしつこく、値上げしたらと申したのですが、わかこさんは「こういう食事があることを広めたいから」とかたくなに500円で売っておられます。申し訳ないような気持ちがするお弁当ですが、わたしも考えを変えて、季節ごとにありがたくいただいて、このお弁当から学んでいくことにしました。 今日は里芋入りのかやくご飯と、焼き豆腐にキノコのあんかけ、なすの炊いたの、ジャガイモとにんじんの素揚げ、切り干し大根の酢の物、おつけもの、でした。味付けにメリハリがあり、一つ一つていねいに作られていて、おいしい。こりゃあ皆さんに知らせねば、と食べ終わってさっそく書いています。京都以外の方、失礼しました。 23 May 〈ユキノシタの利用法〉 佐野仙子さん、中村美紀さん、みなさまこんにちは。綾部の水田です。 若杉ばあちゃんの野草料理ほんとにおいしいですね。ご近所さんなんです。この場所に移ってきたのも若杉さんに空き家の情報をおしえてもらえたからです。先日の野草も全部、若杉ばあちゃんからの受け売りです。「野菜なんて作らなくていいから。野草食べてりゃいいのよ、野草を!」といつも元気な方です。長野に行かれたことも聞いていました。「長野の人たちはがんばてるわよー。あんたちももっとうまく生きなさい。」とさっそく説教されました。 ユキノシタの利用法ですが、学生時代にお世話になっていた一条ふみさんに、今日電話をする用があったので聞いてみました。「ふみさんの自分で治す 草と野菜の常備薬」(自然食通信社)を著された方です。 一条さんによると、あまり大きすぎるユキノシタは食べるには適さないでしょうとのことでした。大きなものや、小さなものも干して、野草茶にするとすごく腎臓によいそうです。また中耳炎のとき、葉をかるく火であぶって揉んで、汁気を出したものを耳につめておくとよく効くそうです。 |
[レシピ]
28 Apr 遺伝子組換えについて 佐野さん みなさんへ 京都の細井です。(中略) 〈油揚げの白味噌煮〉 [材料]油揚げ すし揚げ2枚 昆布3センチ 水2分の1カップ 白味噌大さじ3醤油 小匙1 1) 油揚げは、湯通しして(安心して使えるものであれば不要)2つに切る。 2) 鍋に昆布をしき、油揚げを入れて、水と味噌を混ぜ合わせたものを上からかけて火にかけ、沸騰したら弱火にして10分煮る。最後に味を見て醤油を入れる。未来食アトリエ風 クッカリーセミナーレシピより [材料の調達先]大豆=楽天堂 糀=(有)松かん 小野商店 西京区松尾井戸町6 075−381−2321 他にも取扱のあるお店 関東屋 京都市中京区御幸町通夷川上ル松本町582 075−231−1728 大阪屋ネット販売 http://www.namakouji.com/ 塩=風と太陽に愛された「土佐の塩丸」 「土佐の塩丸」は、まず目の前に広がる真っ青な大平洋の海水を汲み上げ、ネットを張ったやぐらの上から流していく。海水がネットを流れる間に風に吹かれ、お陽さまの光をたっぷり浴びながら水分を蒸発させ、やがて濃度の高い「かん水」になる。その「かん水」をハウスの中でさらにお日さまにあてると徐々に結晶化する。その間も「人の手」で毎日撹拌し、最後に苦汁と塩を分けてできあがり。化石燃料を使わず、風と太陽と人の手だけでていねいに作られた、まさに「完全天日塩」この塩を心を込めて、手をかけて作っておられるのが吉田猛、かずみ夫妻。大阪から移住し20年、この塩を作りつづけている。完全天日塩保存会高知県幡多郡佐賀町佐賀49 電話:0880-55-3226 [参考文献]マスオさんのみそづくり指南―つくろう食べよう手前みそ 増岡 弘 (著)家の光協会遊び尽くし 手づくりみそ自慢 Cooking & home made―遊び尽くし辻田 紀代志 (著) 創森社海の精シンプルクッキング 味噌がおいしい。―体と心と環境に優しい食術 海の精シンプルクッキング日本食用塩研究会 (著), 未来食アトリエ風 (著) メタ・ブレーン 11 May 〈ラーメンサラダ〉 佐野仙子です。 豆料理クラブの会員に都間〈つま〉ひとみさん、という女性がいる。 クラブの中で最近、椎茸料理研究家としても名を上げつつある彼女が先日こんな料理をご馳走してくれた。びっくりした。なんと、インスタントラーメン〈サッポロ一番塩ラーメン、だったように記憶しています〉を使った、サラダだ! インスタントラーメンを袋の上からたたいて適当に砕き、袋の口を開けて、大皿に盛られたキャベツのみじん切りの上にざざっと出す。ラーメンの粉末スープを、酢とオリーブオイルで溶いて、上からかける。ナッツ〈ピーナッツや、パンプキンシード、レーズンなども〉を散らす。できあがり。 つまさんは、ちょっと恥ずかしそうに言った。 「トンガにいた時ね、〈つまさんは、2001年から3年間、アフリカのトンガで日本語教師をしていた〉食事は肉が多くて、でも当時はそればかりだと体が受け付けなかったから、インスタントラーメンで命をつないでいたの。どんな食べ方ができるか、いろいろいろいろやってみたの。冷めんに、やきそばに・・・・」 ラーメンサラダも、その時に生まれたそうです。私はこういう物語のある食べ物って、好きだ。いや、食べ物の物語、かな、どっちだろう。 27 May 〈えんどうとレンズ豆のスープ〉 千晶です。 近所に住む病気の友人に持っていったお豆のスープが喜ばれた。わたしが今まで作った豆スープの中で一番おいしかったとのこと。たぶん、今日のこの肌寒い天候にぴったりだったんだと思う。 にんにく1片とタマネギ半分をみじん切りして、オリーブ油で炒め、透き通ったら、さやから出したえんどう250グラムと赤レンズ豆1カップ弱とお水6カップを入れて15分ほど煮る。実はこのときに、昨日の空豆サラダがたくさん残ったので、全部入れた。最後に塩こしょう、ハーブ。 まぐれでできたおいしいスープ。 |
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