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分かち合う文化 100年計画

豆ランチパーティー

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パーティーへのお誘い

豆ランチパーティー

 豆ランチパーティーは、ゲストを囲んだ昼食会です。ゲストスピーカーのお話を聞いた後、主催者が用意した季節の豆料理や参加者が持ち寄った品々を食べながら、集った人たちがそれぞれに交流する場です。

 これからの開催予定は、メーリングリスト・ホームページやSNSで告知します。

時間 11:00-14:30
会場 からこと舎@楽天堂
会費 一般1,500円/フレンズ会員・大学生・経済的に困難な方1,000円/高校生500円/中学生以下無料
定員 12名
申込 開催日の前々日までに、〈お問い合わせ/参加申込フォーム〉からご予約下さい。
 ※一品持ちより大歓迎!(おかずや果物、スイーツなど、手作りか市販かを問わず、何でも結構です。少量でOK)
 ※男性の参加もお待ちしています。

【アーカイブ(過去の記録)降順

【参考】豆ランチパーティーの経験 / 豆ランチパーティーの開き方・メモ
月日 会場 ゲスト
★=フレンズ会員
テーマ
[報告]=会員の報告を『らくてん通信』に掲載、[寄稿]=『らくてん通信』に寄稿あり
 110 08/11  からこと舎@楽天堂 春風・日下部伸行さん  〈まわりの国との歴史について考える〉
 109 07/02  からこと舎@楽天堂 同志社女子大学教員・イザベルさん  〈ジェンダー×現代社会〉
 108 06/18  からこと舎@楽天堂 スリランカの留学生・ハルシャさん  〈ハルシャさんの手作りスリランカ料理+懇談〉
 107 05/05  からこと舎@楽天堂 同志社女子大学教員・イザベルさん  〈身近なところからヒューマンライツ〉 
2023年    
106  09/21  からこと舎@楽天堂 皆で会食 〈ロストジェネレーション〉 
105  06/21  からこと舎@楽天堂  菜食料理店サルーテ京都・安田尚美さん 〈仕事をつくる〜才能に頼らない仕事〜〉  
104  05/12  からこと舎@楽天堂   ネパリバザーロ代表・土屋春代さん 〈沖縄に仕事を作る〉 
103  04/14  あおのかぜ  あおのかぜ・浅川光夫さん  〈セルフビルドカフェ〉
102  02/03 つばめ軽食店  オーガニッククロッシング・出口晴久さん★  〈川の流域を巡る〜野菜と世界〜〉
101  01/14 なばな  穀菜食堂なばな・金岩日佐美さん  〈お店を営んで〉
2019年    
100  07/22 いまふく  手打ち蕎麦いまふく大将・中根英昭さん 〈生産者の現状&そば食文化〉
99  01/12 楽天堂  こぐれようこさん 〈ルーマニアと小商い〉
2018年     
98  10/15 シェアハウス@等持院南町 松本亜季さん 〈沖縄の基地問題〉
97 09/28 キッチンにしまち 菜食料理店サルーテ京都・安田尚美さん 〈どこででも生きていく術〉
96 07/02  楽天堂  高島千晶  〈イタリア旅行報告会+4種のチーズ試食会〉A 
95 06/18  楽天堂  高島千晶  〈イタリア旅行報告会+4種のチーズ試食会〉@ 
94 03/20  からこと舎  あおのかぜ・浅川光夫さん  〈洋服づくり+自然農〉 
93 02/26  からこと舎 ベジタブルボート・大江広一郎さん  〈マンガの何がすごいのか?〉 
2017年    
92 11/12  からこと舎  豆腐工房まめや・青木智さん  〈豆腐屋ものがたり〉 
91 10/16  からこと舎 PEACE ON・相澤恭行さん   〈イラクのアート&文化〉 
90 10/10 からこと舎 小松商店・武市しぶきさん★  ゆずランチパーティー 
89 09/11  からこと舎 同志社大学・飯田健さん  〈選挙 〜変化を求める人たちが安倍政権を支持している〜〉 
88 08/09  からこと舎 岩井尚美さん ★  〈震災後の東北を旅して報告会〉 
87 07/26  からこと舎  高島千晶  〈国際豆年にちなんで〉「日本の伝統食を考える会」の人たちと食事会
86 07/24  からこと舎  ベジタブルボート・大江広一郎さん & 春風・日下部伸行さん 〈新聞の楽しみ〉 
85  07/17 からこと舎 フェアトレードショップaccha・阿字地千佳子さん  〈フェアトレードショップを経営して〉
84 07/05  からこと舎  春風・日下部伸行さん 〈それでもめげずに新聞を読む〜実は新聞はおもしろい〜〉 
83 06/07  からこと舎 RubyFlower・立花なおこさん  〈わたしの小さな仕事〉 
82 05/13  からこと舎 酒井りえこさん  〈りえこさんのお菓子づくり〉
81 03/21 耕し歌ふぁーむ 耕し歌ふぁーむ・松平尚也さん  〈食べ物は大地とヒトをつなぐへその緒〉
80 02/21 からこと舎 ベジタブルボート・大江広一郎さん 〈小規模、専業農家の農業経営〉
79 01/29 ロカンダきだや ポカラ農園・キー坊さん ポカラ農園のキー坊さんを囲む会
2016年    
78 11/22 からこと舎 パレスチナ・オリーブ代表・皆川万葉さん 〈私たちは中東とどうつながるか考える〉
2015年    
77 06/29 からこと舎 児童精神科医・前田洋佐さん 〈治療と養生 西洋医学と東洋医学の垣根を越える場で〉[報告]
76 01/19 ロカンダきだや(京都) 有機栽培農家・佐伯昌和さん(反原発めだかの学校 〈福島への支援について考える〉[報告]
2014年    
75 11/16 乾窓禅院 バサボセさん(コンゴ民主共和国) 〈コンゴ料理を食べ、コンゴを知る会〉[報告]
74 11/02 乾窓禅院 ハーフィスさん(エジプト・アラブ共和国)) 〈アラブ料理を食べ、アラブを知る会〉[報告]
73 06/02 乾窓禅院 島野聖美さん 〈誰が治す、誰が産む?――アトピー、出産を通して感じたこと〉[報告]
72 04/06 楽天堂 ベジタブルボート・大江広一郎さん 〈つくる とどける――京都府亀岡市での小規模農業〉
71 03/02 楽天堂 高瀬香緒里さん 〈レンズ豆にシリアを想う〉
70 02/02 楽天堂 T.S.さん 〈選挙としゃぼん玉パレードと脱原発〉
2013年    
69 06/30 ヒナタヤ(長野) 高島千晶 〈広場をつくる、仕事をつくる〉豆ランチパーティー@長野・伊那[報告]
68 05/30 会員宅(東京) 高島千晶 〈広場をつくる、仕事をつくる〉豆ランチパーティー@東京・昭島[報告]
67 03/11 ロカンダきだや(京都) 福島県伊達市在住・本田貴之さん 〈本田貴之さんを囲んで〉[報告]
66 02/26 楽天堂 京都大学大学院・楠 和樹さん 〈牧畜民にとっての「ゆたか」という言葉〉[報告]
65 01/10 乾窓禅院 豆農家・秋場和弥さん&サン・スマイル代表・松浦智紀さん 〈秋場和弥さんを囲んで〉[報告]
2012年    
64 09/23 にんじん食堂(京都) 福島県伊達市在住・本田貴之さん 〈本田貴之さんを囲んで〉[報告]
63 08/11 会員宅(神奈川) 清水千佳さん 〈3・11後の仙台&東京―わたしたちは何を感じてきたか〉豆ランチパーティー@逗子[報告]
62 07/03 報恩寺(奈良) 高島千晶 マネ?ランチパーティー@宇陀[報告]
61 02/16 乾窓禅院 水田家の食卓・水田裕之さん★ 〈小さい農家の経営〉[報告]
2011年    
60 12/05 乾窓禅院 池田醫院院長・池田文一さん 〈西洋医療と整体――二つの世界を行き来する〉[報告]
59 10/24 乾窓禅院 パレスチナ・オリーブ代表・皆川万葉さん 〈オリーブでつながるパレスチナの人々と私たち――お互いのエンパワーメント〉[報告]
58 09/26 カフェ・トリペル 米田量さん・岡聡一さん・中村明裕さん  〈共同で店を持つ〉[報告]
57 08/21 からころ屋(新潟) 高島千晶 〈仕事をつくる〉[報告]
56 07/10 乾窓禅院 ボディクレイ・前田佳耶さん 〈粘土でスキンケア〉[報告]
55 04/11 乾窓禅院 催眠療法カウンセラー・山口朗弘さん 〈治療者こそ治療される?!――カウンセラーとして思うこと〉[報告]
54 03/07 乾窓禅院 徳島大学教員・弘田陽介さん 〈身体からみた学校と社会〉[報告]
53 02/11 Organic style 水越屋(鳥取) ウインドファーム・日下部伸行さん 〈フェアトレードって何?――生活を犠牲にしない経済〉[報告]
52 01/24 共同作業所サリュ(京都) 正木紀子さん・ミレさん 〈スリランカ 人と料理〉[報告]
2010年    
51 12/06 乾窓禅院 そら施術院院長・李一成さん 〈大阪・在日・コミュニティー〉[報告]
50 09/26 共同作業所サリュ(京都) NPO法人風和代表・向井千尋さん 〈地域に開かれた場をつくる〉[報告]
49 06/14 にんじん食堂(京都) 大道寺ちはるさん 〈裁判員制度が始まる前に考えてみよう――厳罰化はわたしたちの社会を守るか?〉[報告]
48 03/08 乾窓禅院 高島千晶 〈祝島報告会〉[報告]
47 02/20 乾窓禅院 秋場和弥さん 〈豆農家・秋場和弥さんを囲んで〉[報告]
46 01/25 乾窓禅院 ウインドファーム・日下部伸行さん 〈生活の豊かさを犠牲にしない経済〉[報告]
2009年    
45 04/27 乾窓禅院 サン・スマイル代表・松浦智紀さん 〈おいしいはしあわせ─生命の営みを生かす・無肥料栽培〉[報告]
2008年    
44 10/21 乾窓禅院 せんだい・みやぎNPOセンター代表理事・加藤哲夫さん 〈暮らすこと、越境すること〉[報告]
43 06/10 乾窓禅院 京都聖三一教会司祭・井田泉さん 〈六畳の部屋は ひとの国 ―尹東柱(ユンドンジュ)の詩をよむ〉[報告]
42 05/23 乾窓禅院 ネパリバザーロ代表・土屋春代さん 〈何を大事にして仕事をするか〉[報告]
41 03/12 乾窓禅院 自然農法豆農家・秋場和弥&房子さん 〈自然農法の歩みを語る〉 報告
2007年    
40 11/23 乾窓禅院 モーラ・ハーリーさん(インド在住) 〈鍋カバープロジェクト・現地からの報告〉[報告] 
39 11/12 介護用品ショップvif 自然農法米農家・堀悦雄さん 〈日本の農業を考える〉[報告]
38 11/03 有機生活マーケットvivo(静岡) 藤田理恵さん 〈都会から地方へ〜私を変えた15年〉 豆おやつパーティーat静岡[報告]
37 10/14 楽天堂 都間ひとみさん&佐野仙子さん 〈祝島訪問・報告会〉[報告]
36 10/10 乾窓禅院 来原裕子さん 〈病院という場所・写真を撮ること〉[報告]
35 10/09 乾窓禅院 大関はるかさん&足立大さん 〈中央アジアを訪れて〉[報告]
34 09/10 丹後海と星の見える丘公園 (京都) 高島千晶 〈食楽道〜穀物編〜まめ〉(主催:地球デザインスクール)
33 07/10 楽天堂 山本由紀子さん 〈祝島からみる日本の原子力政策〉[報告]
32 06/18 下鴨サプライズ!(京都) 脇本夏希さん 〈ドイツでパン屋さんを見てきて〉[報告]
31 06/11 コミュニティトレードal(石川) 高島千晶 〈食べること、シェアすること〜お皿の外のことも語ろう〉 豆ランチパーティーin石川 (主催:コミュニティトレードal
30 04/23 Dali(京都) サン・スマイル代表・松浦智紀さん  〈自然食品店を始めて〉[報告]
29 04/17 Dali(京都) 別所久子さん 〈過去から自分を解き放つ〉[報告]
28 03/12 介護用品ショップvif 自然農法豆農家・秋場和弥さん 〈豆、その可能性をさぐる〉 豆農家・秋場和弥さんを囲むくるまざ座談会[報告] 
27 01/08 篠山チルドレンズミュージアム(兵庫) オーガニックライフサポートSORA・川内たみさん 〈私の今年の抱負〉 新年の集いat兵庫・篠山チルドレンズミュージアム 
2006年    
26 11/27 Dali(京都) サリー・マクラーレンさん 〈メディアと政治の危険な関係〉 
25 10/08
-10
ロッジ吹上(長野) 高島千晶 稲刈り&豆ランチパーティーat 信州・伊那谷 ☆ワイルドツリーの平賀裕子さんがお借りされてる田んぼで楽しませていただきました。[報告]
24 10/03 介護用品ショップvif 高島千晶 豆料理を味わう会 
23 09/25 くらしや木左衛門(京都) ヒマラヤンマテリアル・遠藤昭一さん 〈ネパールを旅して、もの作りを始めた〉 
22 07/24 Dali(京都) メレディスさん(アメリカ在住) 〈分かち合う楽しみ〉[報告]
21 07/18 Dali(京都) 皆で会食 鍋カバープロジェクトについて会員で話し合いを持ちました。この時の模様が風土社発行『ナナムイびと』第2号で紹介されています。
20 06/12 下鴨サプライズ!(京都) たんぽぽはるかさん 〈エコビレッジ in デンマーク〉[報告]
19 05/29  Dali(京都) メイドインアース・前田剛さん 〈もっとオーガニックコットン!〉&綿繰りワークショップ[報告]
18 05/14
-15
ロッジ吹上(長野) 高島千晶 田植え&豆ランチパーティーat 信州・伊那谷 ワイルドツリーの平賀裕子さんがお借りされてる田んぼで楽しませていただきました。[報告]
17 04/03 あすいろ(京都) オーガニックライフサポートSORA・川内たみさん 〈共同で仕事をすること たべものやの場合〉[報告]
16 03/21 豆パートナー・ビフレの前田さん宅(大阪岸和田の旧家) 高島千晶 〈自分の仕事をつくる〉[報告]
15 03/13 楽天堂 助産婦・高槻友子さん 〈お産は社会を映しとる鏡〉[報告]楽天堂ブックレットで出版
14 02/11 あすいろ(京都) ワイルドツリー・平賀裕子さん 〈田舎暮らしの魅力〉&蜜ろうキャンドル作りワークショップ[報告]&[寄稿]
13 01/23 あすいろ(京都) たんぽぽはるかさん 〈デンマークで教育を受けて〉[報告]
2005年    
12 11/23 あすいろ(京都) ナファ生活研究所・吉成 英温さん、ボディクレイ・手塚昭雄さん 〈新しい文化をつくる100年計画〉
11 09/18 楽天堂 高島 千晶 〈豆と地球のおいしい関係〉(主催:京都たべもの通信を読む会)
10 07/04 楽天堂 円建装・柏木康弘さん 〈京都の暮らしQ&A〉
09 06/06 楽天堂 横田麻紀さん スペイン旅行の報告&お料理
08 05/19 楽天堂 ラトナカフェ・川本由布子さん 〈アジアの台所〉
07 05/09 介護用品ショップvif ほりおみえさん 国際フェアトレードデー記念・豆カレーパーティー&みえさんライブ
06 04/18 楽天堂 田中光子さん 〈すべての子どもが自分の言葉を獲得するために〉[寄稿]
05 03/14 楽天堂 出張陶芸・大福の福田友子さん 参加者で陶芸を楽しみました。
04 02/08 楽天堂 自然農のお百姓・山田哲さん 〈ないない尽くしの農家?〉[寄稿]
03 01/18 楽天堂 化学物質過敏症アドバイザー・齋藤昌代さん 〈カナリア日記〉[寄稿]齋藤さんは化学物質過敏症の体験記を『私はカナリア?』という本にまとめて自費出版されました(品切)。 
2004年    
02 12/07 楽天堂 皆で会食 特になし
01 10/26 楽天堂 皆で会食 特になし
2003年    


豆ランチパーティーの経験 高島千晶(2005年6月14日) 

 楽天堂では、毎月10人から20人くらいの、豆ランチパーティーを開いています。豆料理を中心とした持ち寄りのランチパーティーで、毎回、ゲストを招いてテーマを決めて話してもらい、参加者も自己紹介を含め自由に話してもらうというもの。このあいだの日曜で、18回目で、テーマは「デンマークのエコビレッジ」でした。その前は、このあいだ少し書いたとおり「オーガニックコットン」がテーマで、糸を紡ぐワークショップ付きでした。

 場所は、最初我が家の六畳間でやっていました。小さい子がいるので、掃除と料理をいっぺんにするのがやっかいで、今は会員の家や店を点々として、開いています。「勉強会」というのでは集まりにくくても、豆ランチパーティーという感じだと、集まるかもしれません。豆料理が食べたいだけで来る人もっけこういます。結果として、話にもみなさん夢中になられるのですが。

 ゲストスピーカーは、先月は東京メイドインアースの前田さんを招きましたが、それは特殊な例で、いつもは京都の会員が話します。今月は25歳の女の子がデンマークに行った時の話をしました。同じくらいの歳の人にスペインに行った時の話をしてもらったこともあります。また60を越したおじいちゃんに京都に人付き合いの仕方について話してもらったこともあります。40くらいの旅好きのご夫婦に、アジアの台所について話してもらったこともあります。化学物質過敏症の人に、化学物質のしんどさについて話してもらったこともあるし、自然農のお百姓さんに、農業について話してもらったこともあります。みんな、店で出会った人たちです。人前で自分の話をしたことなんてないって人がほとんどなので、そんな機会が嬉しいようで、自分のお友だちを誘ってきてくれます。

 面白い話をするお客さんがいたら、まず店で出してる季刊のかわら版『らくてん通信』に何か書いてもらって、それについて、もっと話を聞きたいという人がいたら、その時点でパーティーを開くというパターンも多かったです。

 豆料理は一人分作るのも、大勢の分を作るのも、手間がかからないので簡単。ごちそうではありません。世界中の庶民の日常食をつくるだけです。たとえば、レンズ豆と玉ねぎとトマトで。わたしが豆スープとパン(近くの天然酵母のパン屋さんから買う)を用意し(余力があればもう何品か)、後は適当に会員の持ち寄りです。「持ち寄り大歓迎」とお知らせの紙に書いておくと、たいてい何人かは持ってきてくれます。どれもきどらない総菜だとしても、たとえば5人の会員がもってくると5種類の豆や野菜の料理が食べられるので(あるいはデザート)、とても好評です。会費は一般1500円、会員1000円にしています。

 最初はテーマを決めず、ただ豆料理を食べて自己紹介するだけというものでしたが、それだけだと散漫になって、密度のある場が作れなかったので、3回目からテーマを決め、ゲストの人に話してもらうというスタイルをとりました。日曜の11時から1時間話してもらって、あとは食事をしながら2時か3時まで。結局夕方までということも多々あります。はじめて1年半たって、毎回、毎回、さわやかな集注した場になっています。参加者はその都度違うのですが、はじめて来た人も、初めてじゃないみたい、と言って下さいます。気のおけない人間関係ができます。(当初は、集まった人が忙しく情報交換する場にすぎなかったのですが。)

 この春からWWFの通販でも扱ってもらい、好評です。京都でも何店舗か扱っていただいていますが、「大好評!」という反応が多く、リピートオーダーが入っています。豆ランチパーティーをし、コミュニティーづくりをしつつ、豆料理キットを店舗で売れば、お豆の普及につながり、一石二鳥だと思います。21世紀の食糧問題、経済格差、環境問題を解決するには、お豆料理の普及がとても重要だと思うのです。インド、アフガニスタン、イスラエル、メキシコ、、、お豆は世界中の庶民に食べられています。その庶民の知恵を今こそ分かち合う時だと思います。それで3年前に豆料理クラブを始め、2年前に豆屋を始めました。

 もし、声を掛けて下さる方がありましたら、お豆料理、作りに行きます。お豆が、いかにおいしく、簡単にたのしく料理ができ、世界中の庶民の中に多様な豆食文化があるか、よかったらお話しもさせていただきます。5月には長野の伊那で豆ランチパーティーを開きました。京都以外で開くのは初めてでどうだろうかと思いましたが、集まった皆さん、とても楽しんで下さいました。お豆料理は、待ち望まれていると思いました。(長野の郷土料理や山菜料理をもってきてもらって、わたしも嬉しかった。)豆料理クラブの会員は全国に200人近くいます。皆さんのお店の近くにも、きっといらっしゃると思うので、いい場ができるのでは、と思います。

豆ランチパーティーの開き方・メモ 高島千晶(『らくてん通信』第33号:2005年12月1日発行)

 まず、『ナナムイびと』第2号(風土社)の写真はいつもより10倍おしゃれです。あれを見た会員が心配してくれました。あそこに自分が加われるという気がしなくなってしまうんじゃない?ああ、とんでもない。いつもは全然おしゃれじゃないのです。子連れでやってくる人も多いのです(子育て真っ最中の私が主催してるのですから)。それに料理だって少ない時はパンとディップとスープだけなのです。あの日は、レシピを紹介して下さいとの事で、撮影用にいっぱい料理を作ったのです。

 藤田さん、このあいだも書いたように、料理が上手でなくちゃできないというのだけは違うことがはっきりしています。わたしがうまくできないもんだから、持ち寄りパーティーは盛り上がったのです。そして持ち寄って文化を生み出すという場にとって、主催者はできないことがたくさんある方がいいのだと思っています。できないということを認められる空気が、手を貸そうという人を集める気がします。そして一人では作り出せない豊かな場ができる。

 人数は15人までが理想でしょうか。20人でも30人でも、時によっては集注したいい場はできるけれど。少ないのは少ないなりにいいと思います。5人とか6人でも。

 一人の人が1時間くらいテーマを決めて話す。参加者も自己紹介をする(自己紹介が先の場合が多いかな)。そして食事。大皿で食事を出して、適当に取り分ける。お皿もお椀もありあわせでばらばらです。でも、使い捨てのものは使っていません。場合によっては食器持参。

 料理はスープとパンだけはたくさん用意する。持ち寄り大歓迎(でも、もってこなくても平気!)。和室が理想。椅子に座る時より、くっついて座れ親密な感じがする。自由に席も替われるし。食事しながら、あるいは終わってから今度は自由に話す。

 大事なのは、そのテーマについて一番情報の少ない人を大事にすること(なかなか人数が多くなると難しいのですが)。事情通の人が些末な情報を競い合うような雰囲気だけは避けたいと思っています。はりあう空気が生まれると楽しくないのです。「はりあう」空気をいかに生み出さないかに心を配っています。そのためにも、自分の足りない点を積極的に認めていく。はりあわずにはおられない気持ちでいる人がいたら、その場に安心できないんだなあと思って、あんまり気にせず落ち着くのを待つ。迎え入れるわたしの幅が足りない事でもある。そして、たいがい時間が解決する。一緒においしいものを何度か食べてるうちに、その人の素敵な点がちゃんと見えてきて、そしたらその人もいつのまにか安心している。場になじむ。

 はりあう気持ちと無関係なところでは、遠慮無く思ったところは何でも言っています。当然、「こういう考えもあるんじゃないか」と反対意見だって出てきて、それは楽しい。新しいものの見方ができる。

 ちゃんと聞く事。頭で聞くのではなく、肚で聞くというか、感じるというか(そのために正座して重心を低くして聞くようにしています)。頭でいいとか悪いとか評価する風でなく、肚で聞いて、「聞いている自分の体の中で起こる事を味わう」というか。このことの持つ力には年々、驚かされる。はるかさんは20代半ばでその力を十全に使っているけれど、わたしは最近になって、頭以外が感じとる事の大きさに驚いています。

 ちゃんと聞きちゃんと感じると、そこから思いもよらぬことが生まれる。互いに、相手の力を引き出しあう。共感というのは、ほんとうに大きな力。人は(客観的に)理解されることでなく、共感されることを必要としていると思う。感覚の共有が新しい文化を生み出すと思う。

 千利休がきらびやかな茶碗でなく朽ちたような茶碗に美を見出し、小さい茶室の中で「これいいなあ」とその美の感覚を共有した人が、新しい文化を作っていった。茶碗を作る職人が生まれ、茶室のための新しい建築様式が生まれ、左官という職業が生まれた。感覚の共有が新しい文化をうみだし、職業をうみだす。

 豆料理クラブが試みていることも、質素な食卓に豊かさを見出す人たちの間でおこる感覚の共有、深い満足の共有だと思います。

 藤田さん、メモ程度ですみません。以上はあくまで理想で、今回は私の気持ちが散漫だったなあとか、いろいろ反省もあります。でも、毎回いろんな気づきがあり、とてもいい経験です。25回ほどしましたが、やはり最初の数回は散漫な感じでした。だんだん密度が濃くなってきました。藤田さんも、こうしたらいい感じだったとか、気がつく事があったら、ぜひ教えて下さい。みんなでアイデアを持ち寄って、いい場を重ねていきましょう。(茶の湯の文化みたいに。)これが消費文化の次の文化を用意すると実感しています。

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