この地の上に(マフムード・ダルウィーシュ)
| この地の上には、生きるに値する何かがある。 4月の繰り返し、 夜明けのパンの匂い、 男達についての、女の考え、 アイソキュロスの書き物、 初恋、 石の上の草、 ナーイの織り方を習う母親達、 侵略者達の、記憶への恐怖。 この地の上には、生きるに値する何かがある。 9月の終わり、 お尻の形を崩さずに、40才を越えた女性、 牢獄での日照時間、 色々なものの群を真似る雲、 微笑みながら死へ赴く者達への、人々の叫び、 暴君達の、歌への恐怖。 この地の上には、生きるに値する何かがある。 この地の上には、この地の女主人がいる。 始まりの母、終わりの母。 彼女はパレスティナと呼ばれていた。 彼女はパレスティナと呼ばれるようになった。 私の女主人よ、 あなたが私の女主人であるから、 私は生きるに値する。 注:(インターネットサイトal-khawarnaq (ハワルナク)から引用させていただきました) |
A Book for Peace(1)『緒方貞子―難民支援の現場から』(東野真著・集英社新書)

| イラク戦争の直後に出した『らくてん通信』で、私は野菜と豆だけ食べて静かに暮らしていればそれで幸せなのに、イラク戦争にYESと言った人たちはどんな夢を見ているのだろう、と書いたところ、ある会員の方から、平和を維持するためには国際的な貢献が必要なのではないかといった趣旨の批判をいただいた。 その方と私には歴史観に大きな隔たりがったが、それでもそのご指摘がずっと気にかかっていた。何冊か本を手にとったが、この本を読んでやっと自分の中で考えにまとまりがついた。 冷戦以降の戦争は、国家間の対立に起因するというより、ほとんどが国内の紛争だった。ボスニアそしてコソボと続いたバルカン危機も、ツチ族とフツ族の間で大虐殺のあったルワンダもそう。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)による対処療法としての難民救出だけでは限界があり(武器を持たないUNHCR職員が惨殺されたという実例もある)、政治的な交渉が必要になる。地域紛争に対し、国際社会が見放してしまうと、ルワンダのようにそこで大虐殺が発生してしまう。 基本的人権を守る安全保障への意識の高まりが重要だということがよくわかった。それは国際社会にとっても重要である(私が野菜と豆を食べて静かに暮らしてられるためにも)。 日本に引き寄せて考えると、この20年で法務省は難民を300人しか認定していない(経済的余裕のある国としてはもっとも少ない水準である)。迫害のおそれがあってもそれが実証できなければ、強制送還されている。実際に送り返されて殺された人もいると聞く。日本人として、まずこのことを問題にしなければ、と思う。基本的人権を大切にするという経験を積み重ねて、文化をつくっていくほかない。それが、世界中で迫害される少数民族や難民に対しての連帯の表明になりうる。(千晶) |
| ターメリック(ウコン) カレーの黄色に欠かせないターメリック。ショウガと同じ仲間で、オレンジ色の根茎を粉にして使います。カレーやピクルス、チーズやお菓子の着色に用いますが、入れすぎると粉っぽく、苦味が強くなるので注意。カレーなどではお湯をさす直前に加えるとぼそぼそしません。 ターメリックには殺菌作用・防腐作用があり、インドでは赤ん坊にターメリックで黄色く染めた産着を着せたり、切り傷にターメリックをすり込みます。よくまっ黄色の顔をした女性が歩いていて驚かされるのですが、ターメリックパックに美白効果(黄色!)あり?ネパールで医療活動をされている日本人の先生によると、冬場チフスやMRSAといった怖い病気にかかりやすいカトマンズではターメリックでマスクを黄色く染めるか、染めたガーゼを間に挟むことでかなりかなり感染を防げるそうです。 またホウレンソウなど緑の野菜を茹でたり煮込むとき、一つまみのターメリックを加えると野菜の色が変わりません。ナスやジャガイモなどを切って水にさらすときも同様の効果があります。 もしもターメリックの根茎を手に入れたら、育ててみましょう。遅霜に気をつけて植えつけ、夏の間に大きくし、再び霜が降りる前に掘り起こします。ゆでるか蒸してから乾燥させて皮をむくとオレンジ色の肌が現れます。 シナモン クスノキと同じ属のシナモンは17世紀になるとスリランカからポルトガルを追い出したオランダ東インド会社の独占貿易となり、余剰分を燃やしたり決まった島以外の林を燃やすほど生産管理を徹底して抑圧しました。18世紀終わりイギリス東インド会社に取って代わられるとジャワやインド・セイシェル諸島にも植えられるようになりました。今でも最大の生産・輸出国はスリランカです。 雨季に収穫が行われ、樹皮をはがして手で巻いたものがシナモンスティックで、枝が細く幹の中心に向かうほど良質のものとなります。 パプリカ パプリカとはハンガリー語で、赤唐辛子を乾燥・粉にしたもの。ハンガリーでは果肉と種子の割合によって6種類ものパプリカ・ペパーがあります。ハンガリーやバルカン地方・スペインで広く使われます。種類によって辛さが異なるので、辛さをチェックしてから分量を決めましょう。 |
シリーズ・豆日記 豆交換と種集め(佐藤浩子)
| 1年間インド豆話に登場した豆のうち、以下の豆(一部豆でなく種子)が手元にあり、育ててみたい方やどんな豆か見てみたい人にお譲りしたいと思います。 11・12月 バウヒニア(沖縄に街路樹として植わっています) 1月ナンバンアカアズキ(古いので蒔いて出てこないかも・サンゴのような美しい色を楽しんでください) 5月カルダモン・コーヒー(共に産直、コーヒーはすぐ蒔けます・カルダモンは料理に) 7月サンヘンプ(緑肥のほか、観賞用に黄色い花がかわいい) 8月トウアズキ(これも赤/黒のすごい色を楽しんでください) 9月タマリンド(果肉中心です、食用) カルダモン、コーヒー、タマリンド以外は食べないよう、お願いします!特にナンバンアカアズキ、トウアズキは触ったりするのは平気ですが食べられません(有毒)。子供さんが誤って口にしないように。 原則としてお手持ちの種と交換したいと考えております。例えば家の周りで咲いている花から採れた種、台所から出る野菜や果物の種、そのほか増えすぎちゃって困ってる草の種やその土地にしかない、特産の野菜の種などなど。これを機に豆料理クラブの皆様と種交換をしながらお互い植物を増やしていけたらおもしろいなーと思っています。今回インドのお百姓さんたちからトウガラシ、野菜の種を譲ってもらいました。こんなの欲しいというリクエストもどうぞ。これから蒔こうと思って持ち帰った豆もいっぱいあります。お譲りできる豆はこれから豆日記にてその都度お知らせします。ご希望の方は豆の名前と送り先をお知らせください。 送り先:〒206-0013 多摩市桜ヶ丘1−53−3 佐藤浩子 e-mail geethu818@hotmail.com おかげさまで豆がほぼ完売に終わった「くにうみまつり」ですが、会場で基調講演をされた福岡正信さんが砂漠緑化のための種集めを呼びかけておりました。 現在福岡さんの弟子である本間裕子さんが中心となり集まった種を海外の砂漠に運び、現地で種を混ぜた粘土団子を蒔いているのですが、全然足りません。毎日本間さんの下へ集まってくる種の量では年々広がる砂漠面積を食い止めるだけでなく、人口増加による食糧供給可能な田畑の面積の確保が追いつかず、このままの計算で行くとあと10年で大変なことになるとか。この2・3年が勝負だとおっしゃっていました。 日本ではビルや家がたくさん立ち並び緑の生える隙間がないものの、街路樹があり、公園には何らかの草が生え、はげはげの不毛の地を見ないので砂漠の実感がわきにくいと思います。 しかし今回ネパール・インドに行って見渡す限り何も生えない大地を目の当たりにすると人事とは思えなくなってしまいました。なぜこうなってしまったかというと植民地時代の大規模な森林伐採、綿花やスパイス、ゴムなどの単一作物を育て続け地力が落ちた上にウシやヤギの過放牧のせいで草を食べつくして放置されてしまったのです。 もし日本人が毎日食べている肉を、飼料を買わずに国内で家畜を放牧して育てたらどこもすぐ丸裸になってしまいます。この飼料となる穀物を生産する、大規模な単一農業をしているアメリカなどの土地もどんどん悪化し、砂漠化しています(詳しい写真はらくてん通信で紹介した写真集「わら1本の革命・総括編」に)。 スーパーには常に食べ物があふれ、畑や森のない場所にも木が植えられ…日本人が知らぬ間に突然外国からの農作物が高騰したり供給がストップしそうなほど、海外の畑が荒れてきているのに、多くの農作物を輸入に頼る日本では皮肉にも現地の深刻な現状が伝わってきません。 福岡さんは様々な種を粘土団子にして一度に蒔き、その中から土地にあったものが芽生え、緑で覆われると地表の温度が下がることで、もともとその土地にあった植物の種が目を覚まして本来の自然に還っていくと教えています。粘土団子による緑化では日本人が一人2.6kgずつ集めたら中国の砂漠を全部緑化できるそうです。 豆料理クラブの会員の方や周りの人たちで種集めに協力してくださればと思います。 種の集め方(本間さんより) *種は成熟したものを集めてください。 *虫がわくので割れたり穴の開いているもの、包丁などで切れているものは必ず取り除いてください。 *かぼちゃなどは種の中身がしっかりしているか、ピーマンは乾燥後も白くて丸いかが成熟のポイント。 【手順】 *野菜や果物は糖分やぬめりを十分に洗い流す。 *乾燥:風通しのよい日陰でざるや新聞紙の上で十分乾かす(発砲トレイはカビが出やすい×)。 *分別して紙袋に:使用済みの紙の封筒(ビニールはカビがはえます)2つ折で十分(テープやホチキスで止めると仕分け作業が困難)です。 *袋に種の名前を記入(不明の場合木、草、花等) 都合のよいときに一番安い方法で(郵便で「種子」は第4種扱いにすると安く送れます)上記の佐藤宛に送ってください。仕分け作業をした後、本間さんに渡します。 11月8日に東京青山の環境パートナーシップオフィス会議室で本間さんによる緑化活動報告があります。 |
豆の煮える間に(ゆら)
| ひと手間かけてふた手間省く豆料理 明日は豆をゆでると決めたら多めに一晩戻します。2−3倍のかさになると思って下さい。かためのうちに火を止め、室温に冷ましたらプラスチック容器やフリーザーパック(チャックの付いた冷凍保存用のビニール袋)に小分けにして冷凍庫へ。大まかな量をテープに書いて貼りつけておくと便利です。冷蔵庫に降ろしておくと一昼夜で解凍でき、スープや煮ものには他の野菜とそのまま並べて調理にかかれます。マリネやペーストなどスパイスやハーブの味をしみこませたい料理のときにも、一旦加熱するとおいしくなります。ただし冷凍・解凍・再加熱の過程で豆の歯ごたえは失われることをご承知おき下さい。 豆の煮汁がおいしいスープベースになることをご存じですか。主役の具の持ち味を圧倒することなく、しかし腹にうったえる深みを提供するスープの名脇役です。滋味が甘味や酸味と同様、味わえることを私が知ったのは、豆の煮汁のスープベースを通してでした。煮あがった豆とは別に冷凍しておくと少々の野菜とおいしい天塩と合わせるだけで、自然の恵みを満喫できます。 お腹ペコペコで家に帰ってわらにもすがる思いでレトルト食品・冷凍食品をあたためたことありますか。そして食後、何か食べた感じがまったくしなかったことは?ペコペコの危機にも豆料理は強い味方。できあがりをとりわけて冷凍しておくと胃袋を絶対に裏切らないファストフードです。 豆ともっと仲よく(おならの解決法) 豆を食べつけない人が豆を食べてよく遭遇するのはガスの問題です。お腹が張る、おならが出る。これは極めて自然なことです。 豆のでんぷん質は煮炊きすることで糖に分解されます。糖をさらに分解・消化するのはヒトの体の消化器系のはたらきによるのですが、消化できない形の糖が体内に入ってきた場合、活躍するのは小腸に棲むバクテリアです。あなたの体がまめにどれほどなじんでいるかによって「難なく消化・吸収」から「バクテリアの助けを借り、その副産物のガスの処理を担当」まで、体はさまざまに反応します。 体が豆になじむのを促しながら気持ちよく豆を食べる知恵は古今東西にいろいろあります。体と相談しながら必要に応じて試してください。 1.少量ずつ食べて体を慣らしていく。 2.慣れるまで、朝食に豆を食べる工夫をする。 3.日頃の運動で消化器系のはたらきも活性化する。 4.小豆、スプリットピー、レンズ豆など比較的消化しやすい豆から親しむ。 5.豆は十分に火を通す。 6.発芽させた豆(もやし)も消化しやすい。 7.にんにく、クミン、コリアンダー、レモン汁、酢、だしこんぶなどを加える。 8.究極の糖抽出法。豆を3−5倍の量の水と合わせて火にかけ、10分沸騰させる。そのまま冷まして24時間室温におき、ゆで汁を捨ててゆすいで豆だけを調理に使う。ただしこの方法によると、栄養分、滋養分も失われます。 繰り返して豆を食べるうち、体は豆にすぐなじみます。自分の体のたくましさにほれぼれすること間違いなし! |
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