[高柳無々々.com]


  
  2018/02/21 [水]   暴言夫への対処法 3ヵ条


 (1)不機嫌を恐れるべからず (2)自分の気持ちをはっきり宣言すべし (3)相手の改心を期待しない

 ――朝日新聞・朝刊 フェミニストカウンセリング 堺 の加藤伊都子(かとう・いつこ)さんからのアドバイス

 どんな小さな(からだの)感覚も抑圧しない。それが逆に、感覚を育む近道――遠回りに感じられると思うが。そして、感覚が芽吹いてくると、自分の拠り所(自信といっていいかもしれない)も少しずつ、確かなものになってくる。


  2018/02/20 [火]   からだの感覚、一、二、三、四、五


 一)真・心・神髄(しんずい)という一つの柱

 二)気の筋交い下(股関節と肩胛骨の中央を結ぶ線)と、気の筋交い上(頭部調律点第四の左右と肩胛骨の中央を結ぶ線)という二つの×

 三)上心(頭蓋腔)・中心(胸腔)・下心(腹腔)という三つの玉

 四)肩胛骨の中央と肘・手首を結ぶ三角形(左右)と、股関節・膝・足首を結ぶ三角形(左右)という四つの間(ま)

 五)首・手首・足首という五つの首

 こうしてみると、まだまだ探求課題が待っている。

 *

 「三種の神器」とは、すなわち、鏡=中心の情(こころ)、剣=手、玉=下心のはら、という人間(&日本という共同体)にとって根元的な三要素を表しているのではないか。


  2018/02/19 [月]   『退歩のススメ: 失われた身体観を取り戻す』(晶文社)を読み始める


 禅僧・藤田一照(ふじた・いっしょう)氏と武術家・ 光岡英稔(みつおか・ひでとし)氏の対談。

 光岡さんの“吹聴”には苦笑させられるが、それでも「腰の入った立ち方」を今まで教えられなかった自分の盲点を、見開かされた。

 手間(てま)と同じように、股関節・膝・足首を結んで三角形の間を創り、股関節から垂直に下へ、気の筋道を通すこと。

 上から下る天の気と、下から上る地の力(地から)が、はら・こしで合流して、気力を産む。三角形の間と下心の玉をつないで集注すると、“角がとれてまるくなる”。


  2018/02/18 [日]   一日、インターネットに向きあって、消耗する


 来月早々、東京で半年間のインターンシップに入る娘の住居探しで、疲れ切る。

 シェアハウス、ゲストルーム、一般の賃貸マンション、学生向けアパート・・・。千晶と二人でネットを検索し、メールや電話で問い合わせて、結局、一番最初に目に入り、コンタクトをとった文京区白山のシェアハウスに決める。

 ここは、不動産会社が自社物件で運営し、しかも五十五年の実績があり、ホームページで社長が顔写真を出して理念を語っている。信頼できた。

 二千年代に入って――小泉“構造改革”と歩調を合わせるように――続々とできたシェアハウスの運営会社には、得体の知れない(住所や電話番号を載せていない、会社の概要を明らかにしていない)ものがほとんどで、驚く。

 おそらく、儲かる商売で、ブローカーも暗躍しているのだろう。非正規労働者が増加し、恒常的な住居やそれに伴う家具・備品などを借りられない(購入できない)低所得層の増大が、この需要を産み出していると思われる。

 もともとは、シェアハウスは大学生たちの“生活の知恵”から生まれたもののようだが、現代日本では、バブリーなあだ花となって、咲きほこっている。


  2018/02/17 [土]   富士山を、なぜ美しいと感じるか


 「末広がり」の意味を、初めて――体感として――知った。

 はらの調律点、第一・第二・第三を〈表〉の外回りでタテに間和(まわ)らせ、第四・第五を同じくヨコに間和らせると、上へとのびる感覚と左右にひろがる感覚が複合されて、“富士山”になる。

 なべて美の根拠は、からだの感覚にあり。


  2018/02/16 [金]   三角で間を創る


 二点を結べば、直線になる。三点をつなぐと、三角形の面になって“間(ま)”が生まれる。

 この間が――手をあてる際に――時間・空間・世間という三つの相貌をもつ創造主となって〈表現〉を生むのでは、と思えてきた。すなわち、手間(てま=真にふれる手)である。

 *

 今日、外食に出たついでに買った京都新聞で、文化人類学者の川田順造(かわだ・じゅんぞう)さんの業績が紹介されていた。以下、一部引用。

 「その後(西アフリカのブルキナファソで、無文字社会で生きるモシ族の研究を行った後)もフランスの職人文化、日本の下町文化を研究。その中で、二つではなく、三つの文化を比較することが習い性になった。90年代には、それを『文化の三角測量』と名付けた。

 例えば、人間と道具の関係。『フランス人は、誰でも同じ良い結果が得られるよう、道具を工夫する。日本人は簡単な道具を巧みさによって多目的に使う。西アフリカの黒人は長い腕をくわの柄の代わりにしたり、ろくろを用いずに人が土器の周りを回って成形したり、身体を道具化させる』。そこから民族の自然観や人間観も見えてくる」

  「身体の道具化」とは、“文明人”の視点で、逆から見れば、手間をうしなって小手先になった、とも言えるのでは。

 いずれにせよ、三つの定点をもつ、ということに、何か普遍性があるような気がする。内観技法では、胸の心眼(中心)と腹の第二調律点(下心)と、感覚の集注点(心眼を向ける対象)になるが。


  2018/02/15 [木]   病(やまい)、市(いち)に出せ


 「徳島県・旧海部(かいふ)町の言い習わし」として、朝日新聞・朝刊の連載『折々のことば』で、哲学者・鷲田清一(わしだ・きよかず)氏が紹介している。

 「弱音は堂々と吐けばいい。まわりが何だかんだと対処法を教えてくれる」と。出典は、岡 檀(おか・まゆみ)著『生き心地の良い町から』(講談社)

 *

 北海道の開拓者は、また別の hearts and mind の持ち主なのだろうか。秋場さんは、昨秋、病院で膵臓ガンと検診された後も、治療せずに働き続け(およそ、西洋医療は一斉いっさい受けてこなかった。整体ではないが、体調が悪いときは奥さんと手当てをして今までしのいできた)、普段通りの生活をして亡くなった。

 農薬も肥料も用いない農法と、からだへの対応が、美しく一致していた。その意味で、思想を生き抜いた人だった。

 ガンと言われたとき、自分はどうするだろう?と自問せずにいられない。


  2018/02/14 [水]   魂


 夜、北見で秋場さんのお通夜に参列した千晶から、電話。「厳かな、神式の葬儀だった」由。

 夕食は生協でにぎり寿司を買い、子どもたちと食べる。久しぶりに、お酒を飲む。

 夜中、三時半に目が覚め、トイレに行き、また布団にもぐりこむ。

 「どうも、お世話になりました」

 秋場さんが、正座して手をついてお礼を述べた(ような“気がした”)。自分が何か言い――忘れてしまった――秋場さんに背中をたたかれて励まされた(ように“感じた”)。

 「また、来ます」

 いつものほくほくしたじゃがいものような顔、ほがらかな声で、秋場さんは去って行った。

 死者は、縁のあった生者に、別れの挨拶をしに訪れるのでは、とはじめて、信じた。仏教でいう「初七日」なのだろうか。


  2018/02/13 [火]   熊野へ


 秋場さんが旅立たれて、紀伊田辺でプータロー生活をしていたときにお世話になった“熊野のおばば”に、会いに行きたくなった。

 娘が生まれる前に亡くなったので、もう二十二年になる。墓参りはまだ一度もしていない。

 六月、千晶がイタリア旅行に出かけている間に、店を休み、白浜の温泉湯治もかねて、出かけようと思う。


  2018/02/12 [月]   訃報


 北海道の豆農家・秋場和弥さんが亡くなった。サン・スマイルの松浦さんから午後、電話あり。

 自然農法の先駆者、苦節四十年。あの笑顔と声に、もう会えないとは。

 気持ちの整理をつけるために、100円ショップに買い物に行く。美しい冬の夕景を見ながら、帰る。


  2018/02/11 [日]   間ニア


 塩の力のおかげで、一日でリカバリー。今日はからだとことばを育む会のホームページと、ちらしを作り直す作業にあてる。

 このところ、間(ま)の重要性に、気づいてきた。人間、時間、空間、世間、そして手間。この共通性は、何を意味しているのだろう。からだで感じる間(あいだ)の感覚が――共通感覚として共有されてきたがゆえに――これらの言葉が生まれ、継承されてきたのではないか。

 これから、間の探求、特に手間(真にふれる手)を深めることを、【表現教室 稽古会】の課題にすえたい。まさに、マニアック。

 【体を耕す 講習会】の紹介ページに、新年最初の稽古会(今年の抱負を漢字一字で墨書)で、Hさんがしたためた二枚を使わせてもらう。「書道がこんなに楽しいものだとは初めて知った」という彼女の言葉が、字に如実に現れている。


  2018/02/10 [土]   インフルエンザ(?)でダウン


 今が流行のピーク。今年は、熱が出ずにお腹にくるタイプがあるそうな。

 それかもしれないし、疲れが出ただけなのかもしれない。下痢をしてはら・こしに力が入らず、気力もわかないので、一日、布団で休んで、焼き塩で手当てをする。

 土鍋で小一時間、焼いた塩を、木綿でくるんで尾骨にあてる。人も海から生まれたからか、塩の親和力にからだの底から、やすらぐ。

 三年前、この時期に膿胸をわずらったにがい経験があるので、どうしても大事をとってしまう。やむをえないとは思いながらも。


  2018/02/09 [金]   【続】シェアハウス探し


 東京へ、日帰りでインターンに参加してきた娘が、帰りがけに文京区白山のゲストハウスを見学してきた。

 大通りに面した四階建て、何と窓が開かず、エアコンが室内にない。それで六万円もとるとは。unbelievable!


  2018/02/08 [木]   【続】シェアハウス探し


 それにしても、なぜこれほど日本の住環境が、貧しいのだろう。

 低所得者(学生を含む)向けの優良な賃貸住宅が、圧倒的に少ない。


  2018/02/07 [水]   シェアハウス探し


 娘が三月から半年間、東京・文京区の国連事務所UNウーマンでインターンシップに入る。その間の宿(シェハウスorゲストハウス)を、webで調べ続ける。

 普段それほど意識せずにすんでいる、「マネーファースト」の世界にふれて、too tired.


  2018/02/06 [火]   豆ランチパーティー


 ゲストは菜食料理店サルーテの店長・安田尚美さん。参加者十四名。

 前回のゲスト・コグレヨウコさんとは対照的に、苦難の後に“遊び心”へ。何人ものスタッフを育てている。調理で出てしまう野菜くずをみみずコンポストで活用。かわいいみみずを見ている時が、こころやすらぐという。

 それにしても三十代、四十代でくすんだ女性が多いとは。現実逃避からの起業志向では、早晩、つまずいてしまうだろう。それを思うと、仕事で満たされない、膨大な数の鬱々とした男たちに、想いがゆく。


  2018/02/05 [月]   うつらうつらしながら、考える


 お腹の調子がいまいちなこともあって、ストーブの前でごろごろしながら、佐藤友亮(さとう・ゆうすけ)『身体知性 医師が見つけた身体と感情の深いつながり』(朝日選書)を読みながら、あらためて言葉の定義を考える。

 身体とは? 気とは? 内観技法とは? 感覚としての“からだ”の共有と分有についてetc.

 こんな少しのことを考えて、一日が過ぎる。


  2018/02/04 [日]   You are crazy!


 今朝の朝日新聞・朝刊の見出し。

 「米、「使える核」開発明記、新戦略「核なき世界」放棄」

 「日本政府は3日、NPR(「核戦略見直し」)を「高く評価する」との河野太郎外相談話を発表した」


  2018/02/03 [土]   「コスト削減 無言の圧力に」


 神野直彦(じんの・なおひこ)日本社会事業大学学長 

 「人間は、ともに生きているという実感を失うと、他者への関心が薄れてしまう。ネットワークをつくることで自立し、自立するほど連帯する生き物なのです。共同して困難を乗り越えるしくみを意識的に張り直すことが、個人の自立にもつながるはずです。」

 ――朝日新聞 2/3付け朝刊 〈オピニオン&フォーラム〉「自立支援」何のため


  2018/02/02 [金]   Open when・・・


 娘のボーイフレンドのフィンランド人・Vさんから、誕生日プレゼント(?)が娘宛に送られてきた。

 中には、フィンランドの写真集と、手紙が十通ちかく。それぞれの封筒の表には、手書きで、「Open when・・・」と書かれ、続いて、「あなたが寂しいと感じるときに」とか「将来に不安をおぼえたときに」や「過去の楽しい思い出につつまれたときに」etc.の言葉が英語で書かれている。

 毎晩毎朝、メッセンジャーの電話で会話している仲でも、この手紙はうれしいだろう。彼のセンスのよさと、かたや日本のバレンタインやホワイトデーの狂騒曲との落差に、タメ息が出てしまう。


  2018/02/01 [木]   母と同じ九十歳


 もはや「格差」ではなく「階級」「新・階級社会」日本の不都合な真実/税務署に目を付けられない「税申告書」の書き方――二つの特集記事にひかれて『週刊現代』を買ったが、内容は期待はずれ。

 ただ、グラビアで、“27kgの米袋を持ち上げる90歳”、青森県五所川原市で一年に五万個の笹餅を一人でつくって売る名物おばあさん「ミサオ婆ちゃん」を知ったのは、収穫。

 定年後に餅づくりをはじめ、七十五歳で起業。今も山に入って自分で笹の葉を集め、加工場に寝泊まりして笹餅をつくる。二個150円。彼女の言葉がふるっている。

 「毎日忙しくて、大変なんですけど、儲からなぐていいんです。150円なら地元の老人ホームで販売しても、誰でも気軽に買えますから。とにかく人が喜んでくれるのが嬉しくて。90歳で好きなことがやれて、お金をとってるって私ぐらいのもんだもの」